読みやすい小説のルール

2014年2月8日 / 小説の同人誌を作る


読みやすい小説のルール

今回は『文章力の基本』(阿部紘久著)を参考に文章の書き方のテクニックの一部を紹介します。
小説に限らず、文章全般に使うことができる一般的なルールも含まれています。
せっかく書いた小説や文章はたくさんの人に読んでもらいたいですよね。基本的なルールを押さえれば文章はぐっと読みやすくなります。
topimg02

短く書く

書きたいことがたくさんあったり、自分の中で整理できていないとついダラダラと長く書いてしまいがちです。
意外と読み手の集中力はもたないもの。読んでいるうちに何について語りたいのかわからなくなってしまいます。

句点を打って文章を言い切る勇気を持つ

『不用意に、長く、長く書かないようにすること、それが明快な文章を書くために第一に留意すべき点です。思い切って『句点(。)』を打ち、話を1つひとつ言い切りながら、前に進めましょう。』(第一章ヒント01)

bun02

文末をあいまいにしたり、あまり考えずにつなげてしまうと読み手の混乱を招きます。
言いたいことははっきり言い切る、というのがコツです。文章が長くなってきたら、文頭から音読してみます。スムーズに読むことができなければ、読点などで区切って見るとよいでしょう。

自然な正しい表現で書く

話し言葉で慣れてしまうとついつい「てにをは」(助詞)の使い方を忘れてしまったり、混乱してしまったりすることがあります。

「に」を正しく使う

bun03

その他、「に」と「で」も混同しやすい助詞です。
「ここにしか売っていない限定バッグだ」は「ここでしか売っていない限定バッグだ」です。

「を」正しく使う

bun04

「で」と「の」の混入を避ける

bun05

書いたことを明確にする

骨子を組み立てて、段落に分ける(時系列順に書く)

読点(、)が一つの文の中の意味の切れ目を視覚的に示すように、段落は、数行にわたる文章の1つの固まりを、読む前から読者に示す働きがあります。
まず自分のおもいつくままに一通り書いてみて、その後に描いたことの骨子を頭から順に箇条書きにしてみます。(第三章ヒント35)

1つの固まり(段落)は内容にもよりますが250字程度がよいとも書かれています。
内容を理解してもらいやすくするためだけでなく、ぱっと見て『長い』『読むのが億劫』と思わせない工夫にもなります。ウェブサービスで投稿した文章もちょっとした工夫で読んでもらえるかどうか分かれるのかもしれません。
もちろん中身も重要ですが、読ませる工夫も大切です。
bun13

わかりやすく書く

修飾語は直前に置く

bun06

上記のような例は短文でも読みづらく(読むのに疲れやすい文章に)なります。こんな時は一度文頭にかえって読んでみると書いている本人でも気づきやすいです。

読点は、意味の切れ目に打つ

そもそも読点(、)はどこに打つとよいのでしょうか。
打ちすぎても読みづらい文章になってしまいます。
一般的な「読点を打つ場所」は下のようになっています。
bun07

簡潔に書く

削れるところは徹底的に削る

(文字を削ると)逆に言いたいことがより鮮明に浮かび上がります。大事なメッセージが無駄な言葉の中に埋もれてしまうことがないからです。(第5章ヒント50)

bun08
この文例は引用ですが、回りくどい言い方がぐっとシンプルになりました。
他にも「という」言葉も可能なら削ります。「~することで」を「~すると」など短くしてもよいでしょう。

同じ意味の言葉を重複して書かない

bun09
「よく」と「しばしば」の他、「なかなか」と「多い」、「主に」と「多い」なども挙げられます。

共感を呼ぶように書く

目に浮かぶように書く

一般に文章は、「理解」と「共感」を求めて描くものですが、抽象化された概念だけで共感を呼ぶことは困難です。人は、頭の中に具体的なイメージ(映像)を思い浮かべることができたときに、そこに感情移入して共感を覚えるのだと思います。(第6章ヒント61)

文章の中に的確な「説明」が必要になってきます。小説では特に、読んでいる人に印象付けたいことを書きます。
それでは抽象化された概念(思想や気持ち、感情)以外の具体的なイメージ(エピソード)とはなんでしょうか。

具体的なエピソードから書く

bun11
具体性や独自性があると冒頭から人を引き付けることができます。はじめに上のような一文を読むと、「どういう理由があったのか」が気になりますよね。(ということはそこまで読んでくれる可能性が高いです)

強調する言葉は控えめに使う

「とても」や「本当に」を使い過ぎない。あっさりと書いた方が共感度が高まる。
話言葉ですが、「すごい」や「ひどい」、「色んな(いろいろ)」なども多用しがちです。他の表現方法や描写などで解決できないか考えてみましょう。

表記とレイアウトにも心を配る

カッコと句読点を効果的に使う

句点(。)は文末のみに打ちます。
bun12
もしくは、
「父のような教師になりたい」と思った。
という表記も可能です。「」で囲むと、より台詞や考えの中にある心情が伝わるような気がします。
ちなみに台詞の文末にある読点(。)とカギカッコ(」)は小説などの中では読点を省略する傾向があります。
また二重カッコ(『』)はセリフの中のセリフと書名だけに使います。

まとめ

『文章力の基本』(阿部紘久著)の中には77のヒントが簡潔にまとめられています。はじめに書きましたが基本のルールが例文を交えて書いてあり、わかりやすい良書です。

以前簡単に紹介しましたが再度読むと自分の中でできてなかったなぁと反省することもあり、自省もこめております……。
小説に限らず、大学のレポートや自己推薦書にも使えそう。文章に苦手意識がある方にもおすすめです。


おすすめ記事

タグ: , ,

スポンサーリンク

BOOTHショップ

SNS

twitterID:@dotsuku

スポンサーリンク




お問い合わせフォーム

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文(必須)

TOPへ戻る