『同人サークルのためのサークル手帳4.0』インタビュー
私自身、これまで在庫管理はエクセルを使っていました。ただ、家から離れると在庫がどれだけあるのかわからないし、イベント参加をもう少し記録できないかなと考えていました。
売り上げや在庫はもちろん、イベントのようすを後で見られるようなもの欲しかったのです。普通の手帳を改造するにはちょっと大変だなぁと思っていました。
そのとき、PIXIVで『サークル手帳4.0』を見て、いいものがある!!と飛びついたのが出会いのきっかけです。
そして作者であるコールさんにも取材させていただくことができました!
『サークル手帳4.0』への思いを語っていただきました。
1.『サークル手帳』制作のきっかけとは?
もともとExcelで管理していたのですが、ずっと紙の手帳が欲しいと思っていたので作ってみました。家だと完全ダラダラモードな私にとっては、パソコンでの入力が眠たくなるほど苦痛だったからです。
カフェで気軽に書けること、出来事をイラストや絵で残せること、会場でサッと開いて見れる・メモできることなどの理由から、紙媒体にこだわりました。
第一作目は今思えば恥ずかしい出来でしたが、「おもしろそう!」と買ってくださった方がいたことが、その後も改良して出し続ける希望になりました。
2.『サークル手帳4.0』作者おすすめのページ
一押しは「発行物一覧」です。(「発行物一覧」の詳細はこちら)
イベント登録時に便利ですし、ここには『黒字になる部数&イベントごと販売冊数』も書けるからです。「イベントノート」では既刊も含めた収支を書けますが、「発行物一覧」で作品ごとの販売冊数を積み重ねていくのはまた違った嬉しさがあると思います。
同人活動は印刷代が回収できたらいい、というスタンスの人にもおすすめです。黒字部数までたどり着いたときは、一山越えた気分ですヤッホー。
3.『サークル手帳4.0』企画、制作、バージョンアップで苦労したこと
さまざまな活動形態の人がいるので、何を基準にすればいいのか迷いました。
年に2,3回しかイベント参加しない人もいれば、毎週末に参加して月に4回の人もいる。年に2冊だけ本を出す人もいれば、1イベントで新刊3冊の人もいる。人によってどこまで経費と捉えるかは違うし、漫画の人と小説の人の原稿のやり方も違うし、同人活動で何が一番楽しいのかも人それぞれ。
いろいろ考えましたが、大は小を兼ねるということで少し多めにして作ることにしました。
必要なところを使ってもらって、いらないところは自由に書きかえてもらおう、手帳とはそういうものだ…と。
4.『サークル手帳』を使用したユーザーさんからのコメント、ご意見
「前のを使ってるんですが、とても使いやすいです」「すごく便利です」などと言っていただけます。
最初のころは「こんなもの作って大丈夫かな…」とビクビクしていたので、作ってよかったー!と思えます。感想はほんと嬉しいです。
以前「リング綴じにしてほしいです」という感想をいただいたので、4.0で反映させてみたらすごく使いやすくなりました!
自分ではリング綴じなんてまったく思いつかなかったので、すごいありがたいです。
5.今後の展開や『サークル手帳5.0』への意気込み
スケジュールのところが納得いかないので5.0ではどうにかしたいです。
月間カレンダーのほかに日々の記録などが書けるところがあるといいと思います。そしてなんとか締め切りを守れるカレンダーを作れないものか…。
以前から試行錯誤を繰り返してますが、いまだに「これは!」というものにまで至っておりません。
あとは新しいことを思いついたら試したいなあと思います。
実用的でありながら、いつまでも買ってくれた人をワクワクさせられる手帳を作れたらいいな~と思っています。
コールさん、ありがとうございました。私も締め切りが守れるカレンダーが欲しいです!
サークル手帳5.0は2013年冬コミに向けて制作されているとか!
どんなふうに進化するのか、今後のバージョンアップも期待ですね。