簡単にできる同人誌のタイトル文字組み
同人誌の顔ともいえる表紙ですが、一番見られるタイトル周辺は特に気を配りたいところ。
本文や、表紙のイラスト(デザイン)はばっちり決まった!でもタイトルはただのベタ打ちで放置……、というのはちょっとさびしいですね。
とはいえ、専門的な知識もないし文字なんてどう扱えばいいかわからない……という人も多いかもしれません。
でも難しく考える必要はありません。
数ステップで、タイトルの文字組みを簡単に実現できます。
※Photoshopを元に解説しています。
文字ツメを行う
テキストを打ち込んでそのままのベタ組ですが、ひらがなやカタカナは文字ツメが足りていない場合があります。
ちょっと間延びした印象になってしまうので、ひらがなやカタカナは文字ツメを行いましょう。
一文字ずつできるのがベストですが、よくわからなかったり時間がない場合は「選択した文字にツメを設定」の値を20~40%に変更するだけでも見た目がスマートになります。ただし、これは自動でソフトウェアがやっているので、最終的には目で見て一文字ずつ詰めた方がよいです。
句読点も詰める
句読点「。」「、」の前後もスペースができやすいです。記号のかっこなどを入力した時もかなり空きます。
「。」「、」の前にカーソルを入力して「Alt」+カーソルキー(ショートカット)でツメ具合を調節します。
「てにをは」は一回り小さな文字
助詞(○○で、○○に、○○を、○○は)などは一回り小さなフォントサイズにします。一回り小さなフォントにすることによって、大切なキーワードが強調されます。
モチーフをタイトルに組み込む
これは余力がある時だけですが、作中に出てくるモチーフやアイテムをタイトルデザインにするのも印象に残ります。
手前味噌で恐縮ですが、以前出した同人誌のタイトルです。縦書きばかりですが、参考にどうぞ。
雑誌の特集ページのタイトルにもよく使われています。
まとめ
私はいつも本文→表紙という順序でどうしても後手になってしまうので、時間配分をよく考えないと、と反省する場所です……。
ロゴデザインまでは難しいけれど、テキストの設定を少し変更するだけでも、引きしまったタイトルを作ることができます。ベタ打ち放置からの卒業!
ここでは、タイトル(テキスト)の扱いについて簡単に触れましたが、下記のページはさらに詳しくまとめています。参考にどうぞ。
→ポスターなどでのタイトルの文字の調整の実際 – DTP Transit(Illustrator, チュートリアル)
タイポグラフィの基本ルール-プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック- (デザインラボ)
日本語フォントの文字組、文字ツメなどをさらに詳しく知りたい方向け(書籍)。英語などの海外の書籍の文字組の本は多いが、日本語フォントについてまとめてある書籍は嬉しい。