写真をイラスト調に加工する:GIMP編

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写真をイラスト調に加工する:GIMP編

GIMPでもイラスト調に写真を加工することが可能です。Photoshop編で使ったようなフィルタがないので別の方法を試してみます。

『まとめ』では風景の画像でイラスト調を試してみます。

GIMP版完成画像です。

GIMP版完成画像です。

画像の準備をする

画像を用意します。Photoshop編と同じタルトケーキ画像を使用します。(以下写真素材はすべて写真素材『足成』さんより)

元画像のタルトケーキ。

元画像のタルトケーキ。

Photoshopと同様、色>トーンカーブから明るさと色調を調整しておきます。
明度を全体を山なりに、青のカーブは少し谷、赤は少しだけ上げておきます。

明るくしたい時は、「明度」のトーンカーブを山なりにします。(暗くした時は谷に)また明るいところと暗いところ、両方の差をつけたい時はカーブが「S」になるように調節します。

明るくしたい時は、「明度」のトーンカーブを山なりにします。(暗くした時は谷に)また明るいところと暗いところ、両方の差をつけたい時はカーブが「S」になるように調節します。

ツールからファジー選択で背景の青い部分を削除します。
加工した時に、いつでも戻れるようにこのレイヤーを複製しておきます。

gimp03

色調補正し、背景を削除した状態。

イラスト調に加工する

このままだと色や陰影の階調が多すぎてフィルタ加工してもいまいち綺麗にイラスト化できません。

そこでまず、色数を減らします。
色>ポスタリゼーションを選択。「8」を入力します。
gimp04
次にイラスト調にしたいのですが、Photoshopのようなフィルタがないので、「油絵化」という機能で代替します。

(たぶんこれが一番近いように思います……)
メニュー>フィルタ>芸術的効果>油絵化を選択します。
gimp05マスクサイズを「10」、「油数」を「12」に設定します。
gimp06

パネルの「マスクサイズ」は「筆」の太さ、「油数」はぼやけ具合です。

gimp07

油数が小さいとぼんやりとした輪郭になります。

今回「油数マップ」は使いません。(油絵化をモノクロ画像でマスクできる機能です)

加工後の画像です。

加工後の画像です。

微調整と仕上げ作業

だいたいイラスト調になりましたが、元の写真のディティールが失われてしまいました。
そこでイラスト調にしたレイヤーの不透明度を「70%」にします。

gimp09
うっすらと下の元の写真(のディティール)が見えるようになりました。

gimp10
最後に仕上げとして、元の写真のハイライト部分を復活させます。
イラスト調にしたレイヤーを選択し、メニュー>レイヤー>レイヤーマスクの追加を選択。
「レイヤーマスク追加」ウィンドウでは「完全不透明(白)」を選びます。

gimp11
サムネールの横にマスク(白い四角)が追加されました。

gimp12
このレイヤーを選択し、ブラシツールでハイライトを加えたい部分を塗りつぶします。
画像ではなく、マスクの方が黒く塗られているはずです

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