ワードで小説の同人誌(コピー本)をつくる(4) 中表紙と奥付をつくる
中表紙とは、表紙を開いてすぐの本文の冒頭にあるページです。
奥付には、発行人(作者や編集人)、発行年月日、連絡先(メール等でOK)を入れます。
今回は、中表紙にタイトル、作者名、あらすじを入れてみます。
奥付には一緒にあとがきスペースも作ってしまいましょう。
また、中表紙と奥付ページには、ヘッダーとフッターを表示させず、全画面を使うようにします。
そのため、本文と「セクションを分ける」必要があります。
セクションを分けると、書式や印刷方法、ヘッダーやフッターも違うものを使用できます。
本文と中表紙のセクションを分ける
ページレイアウト>区切り>次ページから開始
セクションが分けられて、新しいページ(中表紙のページ)が挿入されます。
※セクションが分けられてるのを確認する方法
画面左下に「セクション:1」と表示されています。本文ページにカーソルを合わせると「セクション:2」と表示されます。
中表紙からヘッダーとフッターを削除する
中表紙のヘッダーとフッターの設定を本文から切り離します。
挿入>ヘッダー>ヘッダーの編集を選択>ヘッダー/フッターツール(デザイン)>「先頭ページのみ別指定」をチェック
これで、ヘッダーとフッターを削除しても本文ページには影響ありません。
中表紙を横書きにする
中表紙のページをクリックしてカーソルを表示>左下に「セクション1」と出ていることを確認>ページレイアウト>文字列の方向>横書き
するとなぜか画面まで横向けになりますので、「印刷の向き」を縦に変更してください。
中表紙のタイトルを作成
中表紙の中身は作成しやすい方法で作っていただいて大丈夫です。
今回は横書きの中表紙を作成します。
とりあえず文字をベタ打ちで入力します。今回はテスト用に『名人伝』を。
引用元(本文:青空文庫の中島敦「名人伝」・あらすじ:Wikipedia「名人伝」)
『名人伝』と『中島敦』をホーム>段落>中央揃えにします。適当に文字の大きさを変更。
※あらすじは中央揃えにしないでおいてください。
あらすじはタイトル等に比べて長文です。A5でも行が横いっぱいになると読みづらいので
中央付近にインデントで左右から5文字のスペースを寄せます。
あらすじ部分を選択>ホームタブ>段落>インデント「左」5字、「右」5字
中表紙に画像を配置する
少しさびしい気がしたので画像を挿入します。
挿入>図から好きな画像を選択
読み込んだのはPNG画像ですが、余白が大きいようです。
トリミングせずに、もう少し絵の中身に寄せましょう。
(もちろんトリミングしてもOKです)
画像を右クリック>メニューから文字列の折り返し>背面を選択
奥付を作成する
奥付とは、発行人(作者や編集人)、発行年月日、印刷所、連絡先(メール等でOK)を記載するページです。
奥付は必ず必要です。
コピー本でもしっかりつけておきましょう。コピー本の場合は、印刷所の情報は必要ありません。
奥付のページを作成する
中表紙と同じく、セクションを分けます。
本文の最後にカーソルを入れます>ページレイアウト>区切り>「次のページから開始」を選択
9ページ目に新しいページができます。ページ数がおかしいですが特に気にしなくて大丈夫です。
奥付からヘッダーとフッターを削除する
このまま奥付ページのフッターやヘッダーを削除すると、本文のものも消えてしまいます。
中表紙と同様に本文のフッターやヘッダーとのリンクを切っておきましょう。
中表紙とは方法が違いますので注意してください。
挿入>ヘッダー>ヘッダーの編集を選択>ヘッダー/フッターツール(デザイン)>「前と同じヘッダー/フッター」をクリックして解除
あとがきと奥付を作成します。中表紙と同様インデントと中央揃えの流用で作成しました。
ページ数の調整
あとがき、奥付のページは現在9ページ目です。9ページ+表紙では、冊子の構造にならないので(冊子は4ページ単位でできているため)、9ページ目は白紙の調整用のページにし、10ページ目を奥付のページにしました。(※環境にもよりますが、すでに奥付のページが10ページ目になっている場合はこの作業はとばしてください)
奥付のページにカーソル挿入>挿入>空白のページ
次はいよいよ印刷します。
次の記事:(プリンターから)冊子印刷で出力する