小説書きさん必携資料・ネタ探しに!「場面設定類語辞典」

2018年3月26日 / 小説の同人誌を作る, 漫画の同人誌を作る, 講座と参考資料


小説創作の資料・ネタ探しにぴったりの本発見

小説書きさんとありますが、もちろん漫画の作画にも役立ちます。
かなり分厚い書籍ですが、本屋さんで見つけて久々に衝動買いしました。
その名も『場面設定類語辞典』です。

『場面設定類語辞典』って何?

何の辞書かというと、物語の舞台や世界観を作り上げる、「場面設定」のノウハウが詰まった本です。

すごく…分厚いです。

辞典というだけあって255もの場面をまとめています。
場面なんて、何となく想像で書いて(描いて)おくことだってできますが、それだけでは臨場感が読者にはなかなか伝わりません。また、想像で描いてしまうとどこかリアリティがなく嘘っぽくなってしまう…そんな風に思う時はないでしょうか。
そんな時のためにこの一冊をオススメします。

物語の舞台・世界観をつくりあげる「場面設定」のノウハウを、
「郊外編」「都市編」合わせて全225場面を通じ、
「見えるもの」「聴こえるもの」「味」「匂い」「質感」等の要素から、
「物語が転回する状況や出来事」への導線を、例文とともに徹底解説。
Amazon 「内容紹介」より

『場面設定類語辞典』の中身

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内容は、見開きごとにそれぞれの場面設定がまとまっています。
見開きで簡潔しているので、パラパラページを行き来しなくていいので使いやすいです。
上記「内容紹介」にある通り、「見えるもの」や「登場人物」のほか、「味」「匂い」「質感」など読者の五感に訴える項があるのが特徴的です。
リアルな描写も重要ですが、どんな「感じ」がするのかということは読者の感情に直接訴え、印象に残りやすいです。また、著者が海外の方なので洋ドラマの舞台にもぴったりです。
(もちろん、日本でも一般的に使えるシーンの方が多いですが)
教会や霊廟、大学のキャンパスやビーチ、オフィスや交通機関、死体安置所まであり、とても参考になります。
こういった取材に行くには難しい場所でも五感を通じて感じる「匂い」や「聞こえる音」まで網羅しています。
そして漫画の作画で役立ちそうなのは、「登場人物」の項目です。主要なキャラクターの背後にどんな職業や立場の人間を配置すればいいか、ヒントになります。

▲『公園』のページ(一部)

小説のネタに困ったときのヒントにも!

とはいえ、情報だけたくさんあっても、どうやって描けばいいのかわからない…、そんな方のために各ページに「設定の注意点とポイント」「例文」「使われている技法」「得られる効果」などがあり、表現の足掛かりになりそうです。

例えば小説・漫画のネタになるこんな場面も

この辞典は大きく二部構成になっています。

  • 郊外編(基礎設計・学校・自然と地形)
  • 都市編(基礎設計・飲食店・小売店・交通機関・施設

例えば、郊外編の基礎設計の中には埋め立てゴミ処理場や農場や南の島もあれば、ハロウィンパーティやホームパーティもあります。
都市編では、映画館があったり、カジノ・心理セラピストのオフィスなどもあります。
その中の一つ、体育館を紹介します。

パラパラと読んでいると、アイデアが降ってくるかもしれません。また常に創作の引き出しを充実させておくことも重要です。

物語における「場面」の役割とは?

個人的にとても勉強になったのが、本の冒頭と、中に掲載されている著者のコメントです。
創作のためにどうすればいいかというヒントが著者の言葉で書かれています。

ひとつには、物語における「場所」とは、単なる舞台の下準備以上の存在でなければならないという点がある。活気のみなぎる設定というのは、実によく考えられて選ばれているものだ。そこは登場人物にとって意味がある場所であり、感情が呼び起こされる場所であり、葛藤や個人的な悲劇や成長の機会を与えてくれるところなのだ。 『場面設定類語辞典』より一部抜粋

ここに書かれているように舞台設定だけでなく、物語の中の「キャラクターの葛藤」「伏線」「雰囲気づくり」の項もあり、ストーリー作りにも役立ちそうです。
また最後の付録ページには、「設定のエクササイズ」「設定のプランニングツール」「感情的価値の設定ツール」「設定チェックリスト」があり、設定作成のためのシートがついています。
創作用の設定確認のために作ってみるもよし、とりあえず練習用にまとめてみることもできます。
書き出してみることで、抜け漏れや、新たな発見があるかもしれません。
公式サイトから設定のための付録がダウンロードできます!※公式サイトのページ下部
すべての創作者のための類語辞典シリーズ(公式)

著者紹介(amazon「BOOK著者紹介情報」より)
アッカーマン,アンジェラ(Angela Ackerman)
主にミドルグレード・ヤングアダルトの読者を対象に、若い世代の抱える闇をテーマにした小説を書いている。SCBWI(児童書籍作家・イラストレーター協会)会員である。カナダのアルバータ州カルガリーに暮らす

パグリッシ,ベッカ(Becca Puglisi)
多くの作家と作家志望者が集まるウェブサイト「Writers Helping Writers(前身は「The Bookshelf Muse」)」を運営している

また、姉妹本として『感情類語辞典』もあり、こちらも個人的にはとても気になるところ…。漫画のキャラクター表現に役立ちそうですね。

小説でうっかりやりがちな「同じ表現ばかりになってしまう」とか「あっ、これは前のページで使った」なんていう悲劇(?)に陥らないためのネタ辞典としてとても良さそうです。

本書は、人間の喜怒哀楽を項目化し、それぞれの感情に由来する行動や反応を集めた、創作者のための新しい「類語辞典」です。
本書が手元にあれば、お決まりの表現に頼らずに、登場人物をより人間らしくリアルに描き、物語を引っ張っていく魅力的なキャラクターを生み出すことが可能になります。

ある感情における、目に見える「外的なシグナル」、体の内側に起こる「内的な感覚」、心理状態を表わす「精神的な反応」、そしてその感情が強烈だったり、長期にわたる場合のサインや、本人が周囲に隠したり、自覚がない場合のサインなど……
ひとつの感情につき、60〜90個前後の「類語」が収録されています。『感情類語辞典』Amazon「内容紹介」より

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