小説を書く技術を上達させるオススメの方法

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小説を書く技術を上達させるオススメの方法

小説を書いていると、時々、『言葉の使い方あってるかな』とか『この言葉前も使ったような』なんて不安に思うことはありますよね。小説の場合、全体の構成やプロット、キャラクター設定や表現方法など考えることは盛りだくさんです。
たくさん悩みがある中で今回は、小説の表現をワンランクアップさせる参考図書を紹介します

そもそも小説の書き方がわからない、という方は下記の記事も参考にしてみてくださいね。


まず良い小説というのはどういうもの?

良い小説とはとてもシンプルですが『自分が表現したいこと』が読者の方に伝わることです。
『表現したいこと』を見つけるのは簡単なことではありません。これについては、人によって様々な方法があります。
例えば、ひたすら小説を読んだり、映画を見たり、新聞を読んだり旅行に行くことが刺激になる人もいます。
特別なことをしなくても、ふと思いつくこともあります。
そんなこと言われても、と思う方はぜひきっかけを見つけてみてください。意外と日常にヒントがあるかもしれません。

小説を上達させるには

一通り小説が書けるようになると、やはりもっと上達したい!と思いますよね。
例えば絵画の表現ではひたすらデッサンしてみたり、色の研究をしてみたり……上達のための訓練はわかりやすいかもしれません。
文章はというとぱっと思いつかないかもしれません。
文章の場合は、どうすればよいのでしょうか。

【小説を書く人がよくやっているトレーニング】

  • 小説を読む
  • 新聞、ニュースを読む
  • 写経する(既存の小説を書き写す)
  • 語彙力、表現力をつける など

ちなみに写経とは、既存の小説をそのまま書き写すことです。意外と読んでいるだけではわからない工夫やテンポの作り方がわかります。青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)などで公開されている小説を使うのも良いでしょう。世に言う文豪と言われている人たちの文章の流れは、書き写してみると非常に勉強になります。
効果的に登場させるのが難しいオノマトペ(擬声語)の使い方も大変面白いです。

語彙力・表現力をつけるためには

上達方法の最後にある語彙力、表現力をつけるためには何をすればよいのでしょうか。
辞書を読んでいる人もいます。ただ、最近では、紙の辞書を持っている人は少ないでしょう。
一般的な辞書は重くてかさばるので携帯するには不便です。
それに、小説向けの言葉だけではなく、さまざまなジャンルの言葉も含まれています。
読む前から心が折れてしまいそう、なんて気持ちになりますよね。
そんな時にオススメしたいのが学研さんから出版されている『美しい日本語選び辞典』です。

『美しい日本語選び辞典』/学研(Gakken)

『美しい日本語選び辞典』がおすすめの理由

文語表現の優れた表現がいっぱい

小説をたくさん読んでようやく使い方が習得できるような表現が掲載されています。
意味や文例、同じ意味で他に使う言い回しなどが紹介されているので使い方をはじめ、語彙や表現の幅が広がります。

美しい日本語選び辞典

『美しい日本語選び辞典』/学研(Gakken)※クリックで拡大

美しい日本語選び辞典

『美しい日本語選び辞典』/学研(Gakken)※クリックで拡大

例えば「早朝」という言葉一つにもたくさんの表現があるのがわかります。

早朝…朝まだき・未明・彼者誰時(かわたれどき)・早暁・朝ぼらけ・東雲(しののめ)

東雲(しののめ)なんて会話の中ではめったに聞かない言葉ですが、とても語感が素敵ですよね。

二つの方法で検索しやすい

あの言葉が知りたい!となったときにわかりやすいのが五十音順の検索です。
辞書の末尾には五十音で検索できるページがあります。
もう一つ素晴らしく使いやすいのが「キーワード索引」です。
小説を書いていると、あれっこの表現前にも使ったかなとか、使いやすい言葉を何度も繰り返してしまうことがあります。
そんな時、「キーワード索引」を使えば、同じ内容の別の表現を探すことができます。
これはとても便利なのでしょっちゅう使いますし、私は退屈な時にぼーっと見たりしています。

美しい日本語選び辞典

『美しい日本語選び辞典』/学研(Gakken)※クリックで拡大

美しい日本語選び辞典

『美しい日本語選び辞典』/学研(Gakken)※クリックで拡大

例えば「年月」という言葉も色々な表現があります。

年月…閲(えみ)する・甲羅を経る・劫を経る・春秋に富む・星霜を経る・馬齢を重ねる・日に月に・日を重ねる

いつも使っている言葉も、想像力がかき立てられる表現ではないでしょうか。

軽くて小さい

執筆活動を外で行う方に特にオススメなのが非常に軽くて小さいことです。
大きさは縦約15.7cm×約横8.5cm×約厚さ1cm(素人採寸です)、重さは約110gととてもコンパクト。
ノートパソコンを持ち運びして執筆する時も負担にならないのがいいですね。

ほかにもオススメの辞典


『ことば選び実用辞典』/学研(Gakken)
同じく学研さんから出ている『言葉選び実用辞典』もオススメです。
私は『美しい日本語選び辞典』とセットで買いました。
こちらは類語に特化した辞典で、いつも同じ言葉を使ってしまうというお悩みにぴったりです。
日本語だけでなく、カタカナ(英語)の言葉も掲載しているので使いやすい。
こちらも文例が一つ一つについているので、語彙力アップに繋がりそう。


もう一つは言葉の辞典ではありませんがフィルムアートさんから出ている『場面設定類語辞典』も小説を書く時に非常に役立ちます。
さまざまな場所(舞台設定)をリアルに描写するにはとても良い相棒になってくれそう。作者が海外の方なので海外作品の二次創作をしている方には本当にオススメできる資料ですよ!
見えるものだけではなく匂いや聴こえるもの、味など五感に関する情報があるのが素晴らしいです。

まとめ

辞書というと分厚くて重いものとか、ウェブの辞書だとなかなか言葉の広がりがない、そんなお悩みにオススメの辞書を紹介させていただきました。
語彙力や表現力はすぐに身につくものではないですが、まずはいつもの言葉を広げるということは踏み出しやすい一歩ではないでしょうか。
小説創作の助っ人として活用したり、またぼんやり眺めて日本語を眺めて楽しむのもいいですね。

『美しい日本語選び辞典』/学研(Gakken)

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