同人誌の書店委託と自宅通販について

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同人誌の書店通販と自宅通販について

コミケなど大型の同人誌即売会イベントも再開され、イベント会場で直接同人誌を手にする機会も増えてきました。
しかし、仕事や家の都合などでサークル参加できなかったり、イベント会場が遠方で一般参加が難しいことがあります。そんな時利用されるのが同人誌の通販です。
ここでは、サークル(作家)向けの同人誌の通販サービスのメリットとデメリット、また通販の種類と違いについて解説します。

同人誌の通販の種類

同人誌の通販には大きく2種類あります。

書店通販(書店委託販売)

『とらのあな (サークルポータル)』『メロンブックス (サークルポータル)』など、同人誌を扱う書店での通販となります。
サークル(作家)から同人誌を納品した後は、WEBページへの情報掲載や販促、梱包から発送まで全て書店での作業になります。
もちろん、購入者からの入金決済、サークルへの支払いなどお金についても書店で全て処理します。
ちなみに、購入者から書店へ支払う代金は、大きく分けると下記3種類の合計になります。

  • 同人誌本体の価格
  • 送料
  • 発送などの手数料

同人誌本体の価格は基本的にサークル(作家)が決められます。その他の項目は書店側の設定になります。全て合算すると、もちろんイベント会場でサークルから直接購入するよりも高くなります。
しかし、サークル側からすると梱包や発送処理、在庫管理をしてくれることや、読者側からすると家にいても同人誌が届くというメリットもあります。またイベント会場でも完売してしまい、手に入らないこともありますが通販で予約さえしておけば必ず手に入るということも読者にとっては大きなメリットです。
また、書店通販を検討する場合、それぞれの書店でサークルの発行物が取り扱い可能かどうかよく確認しましょう(最近ではコピー本を受け付けてくれる書店も増加しました)。
書店ウェブサイトには、初心者向けのページやヘルプがありますので参考にしてください。

書店通販申し込みから発送の流れ

書店によって細かく違いはありますが、大きな流れは下記のとおりです。

書店通販の取り扱い作品について

一例として下記書店では、それぞれ取り決めがあります。下記にないものは一度問い合わせてみましょう。

▼とらのあな(取り扱い可のもの)

  • 同人誌
  • コピー誌
  • 折り本
  • オンデマンド印刷

※同人グッズ、同人ソフトは要相談、ラミネートカードは不可。

参考:https://www.toranoana.jp/dojin/faq/faq_e.html#e1

▼メロンブックス(取り扱い可のもの)

  • 同人誌
  • コピー誌
  • 同人ソフト

※同人グッズは要相談。

参考:https://www.melonbooks.co.jp/help/tpl.php?cid=181#737

自宅通販(自家通販)

もう一つの通販は自宅から同人誌を発送する方法です。
『BOOTH』など購入者からの代金決済を代行するサービスを利用します。
この場合、同人誌を書店に納品する必要がなく、納品のための宅配料、手数料や委託料などはかかりません。その分、サークルへの負担は少なくなります。
その代わり、同人誌やグッズの梱包、発送作業までサークルで行う必要があります。

(『BOOTH』では書店通販の機能もありますが、ここでは自宅通販向けのサービスを紹介します)

自宅通販での購入者費用は大きく下記の二つになります。

  • 同人誌本体の価格
  • 送料

自宅通販(自家通販)の申し込みから発送までの流れ

自宅通販(自家通販)の申し込みから発送は大まかに下記の流れになります。

自宅から発送することになりますが、『BOOTH』では匿名で発送できるサービスもありますので不安がある方は確認してみてください。(詳細はこちら

書店通販と自宅通販のメリット・デメリット

書店通販と、自宅通販についてメリットデメリットをまとめました。創作のペースに合わせて活用してみてください。在庫が良く動く(通販を利用する読者が多い)場合は、書店通販の方が通販の作業量は抑えられます。

▼書店通販

  • メリット…在庫管理や、梱包・発送作業を書店に任せられる。
  • デメリット…書店とのやり取り、商店への納品送料、書店からの発送手数料が発生。

▼自宅通販

  • メリット…自宅から発送するので、納品や新刊登録などの手間や費用がかからない。
  • デメリット…梱包・発送作業の手間がかかる。

もっと同人誌制作の基礎が知りたい方はこちら→「同人誌制作のキホン(初心者向け)」

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