フリーソフトで簡単に小説同人誌をつくる

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フリーソフトで簡単に小説同人誌をつくる

小説の同人誌はワードがあれば制作は簡単にできます。コピー本なら気軽に作れるので、イベントに出てみたい方にはおすすめです。
ただ、パソコンにワードなどのオフィス系ソフトが入っていない、という方も多いかもしれません。
かと言ってテキストデータを冊子上の印刷物にまとめるのは大変です。
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今、ワードなどのオフィス系ソフトと同じようなフリーソフトApache OpenOffice(以下オープンオフィス)が出ていますのでそちらを使ってみるのも一つの方法かも。文章編集(段組み、書式設定など)についてはワードとほぼ同じことができます。
※Apache OpenOfficeはこちらからダウンロードしてください。

オープンオフィスの使い方

項目ごとにまとめてみました。使い方がわからない時はこちらを参考にしてみてください。
また、字詰や行間、紙面上の書式についてはpixivにまとめられていますので参考にどうぞ。

  1. オープンオフィスで新規ファイルを作成
  2. 段組みを作成する
  3. 書式を設定する
  4. 書式を設定する
  5. ページ数を挿入する
  6. ヘッダーを挿入する
  7. 余白の変更
  8. 最終データのダウンロード
  9. 参考:読みやすい行数、文字の大きさについて
  10. 参考:本文向けの書体について

オープンオフィスで新規ファイルを作成

今回はA5の本を作成します。
新規ファイルを開きます。
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メニューバーの「書式」から「ページ」を選択します。
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用紙をA5、文字の方向を右から左(縦書き)に変更します。
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※クリックで拡大

段組みを作成する

次に段組みを設定します。A5サイズでよくみられる2段組を作成します。
(1段の場合はこの項目はスキップしていただいて構いません)
メニューバーの「書式」から「段組み」を選択します。
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段落ウィンドウが開きます。
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列数の図から左から2番目を選択します。
(イラストは横書きになっていますが、縦書きの設定になっているので問題ありません)
次に幅と間隔を設定します。ここでいう幅は(縦書き設定になっているので)一段の高さです。
増やすと当然1行の文字数が増えます。
間隔は段と段の隙間のサイズです。ここではいったん1cmとします。
余白も2cmとしておきます。(後程変更可能です)

書式を設定する(1)

続いてフォントの設定を行います。
メニューバーの「書式」から「文字」を選択します。
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設定は以下の通りです。
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一般的なWindowsにインストールされているMS P明朝を使用します。
MS明朝は文章だと文字と文字の隙間が空いてしまうこともあるので、P明朝をおススメします。
ここでは8ptを設定します。(後で調整可能です)
8~9pt程度の大きさが読みやすいでしょう。
この段階で文章を流し込むとこのような状態になります。※文章は青空文庫より「羅生門」
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よく見ると文章の最初の文字が全てつまっています。
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次で文章の体裁を整えます。

書式を設定する(2)

行頭が一文字下る設定をします。
メニューバーの「書式」から「段落」を選択します。
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最初の行に8pt(フォント1文字の大きさを指定)と入力。※単位も入力
(自動的にcmに変換されます)
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全ての文章の行頭が一文字分下がりました。
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行間を調整します。
「段落」の中から「インデントと行間隔」を選択します。
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行間は1.5~2が一般的に読みやすいとされています。今回は1.5にします。
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ページ数を挿入する

印刷間違いを防ぐためにも必ずページ数(ノンブル)を入れましょう。
(印刷所で印刷する場合も必ず入れます)
ここでは表紙と表2(表紙の裏側)をページ数に数え、3ページから本文が始まるようにページ数を設定してみます。
メニューバーの「書式」から「スタイルと書式設定」を選択します。
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区切りの挿入にチェックを入れます。種類をページにし、ページ番号に3を入力します。
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続いて、メニューバーの「書式」から「ページ」を選択します。
ページウィンドウ内の、フッターを選択します。
フッターを入れるにチェックをいれます。
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フッターを選択し、「挿入」から「フィールド」、「ページ番号」を選択します。
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本文と比較して、大きすぎるので、フォントサイズを変え、センターぞろえにします。
挿入されたページ番号の書式を変更すると全ページに反映されます。
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ヘッダーを挿入する

複数の作品を同時に本に収める場合、何の作品か一目でわかるようにヘッダーを作成しても良いでしょう。
メニューバーの「書式」から「ページ」を選択します。
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ページウィンドウ内の、ヘッダーを選択します。
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ヘッダーを作成にチェックを入れます。下の詳細ボタンから、装飾をつけることも可能です。
今回、上下にラインを入れ、左右のページで書式を変更してみます。
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OKを押して画面に戻ると、ヘッダーが追加されています。ここにタイトルなどを打ち込みます。
先ほどの設定で左右のページの書式を変えることが出来ますので、奇数ページを左寄せ、偶数ページを右寄せに設定します。
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余白の変更

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この状態でいったん完成とします。
余白を広めにとっていますが、もう少し本文の分量を増やしたい場合は、余白を変更します。
メニューバーの「書式」から「ページ」を選択します。
ページウィンドウ内の、ページを選択します。
現状2cmになっている余白を変更します。
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余白をやや狭い状態(1.27cm)に修正した状態がこちら。
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最終データのダウンロード

最終データのダウンロードはこちらから。
文字数に合わせて自由に変更可能です。

参考:読みやすい行数、文字の大きさについて

A5サイズ等の文字組サンプルはpixivに記事がありますので参考にしてみてください。

参考:本文向けの書体について

以前の記事で本文向けの書体についてまとめています。
こちらも合わせてどうぞ!

【MS明朝】左側はA5に8.5ポイントの文字を流し込んでみたイメージ(21行×2段)。※以降同じ

【MS明朝】左側はA5に8.5ポイントの文字を流し込んでみたイメージ(21行×2段)。※以降同じ

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