同人小説を書こう!小説の書き方の基本と二次創作のヒント

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同人小説を書こう!小説の書き方の基本と二次創作のヒント

同人活動でまずオススメしたいのは小説の同人誌の制作です。
新しいソフトも不要で、テキストエディタさえあれば作品ができてしまうという手軽さと、文章を書くということは馴染みのある表現方法だからです。学生生活の中で一度も文章を書いたことがない、と言う人は珍しいでしょう。
Web公開ならpixivやプライベッターのフォームにテキストをコピペするだけ。twitterで連載することだってできます。
ここでは小説を書く時の基本的な知識を解説します。また二次創作のネタ作りのヒントも紹介。
同人誌デビューやこれからの小説創作に役立ててみてください。

早速二次創作の小説を書いてみたい!という方はこちら

小説の基本:ストーリーの構成

冒頭ではストーリーを構成する基本的なステップを紹介しています。
初めて小説を書くという方は、起承転結や下のような構成で考えてみても良いかもしれません。
必ずしも下記の通りでなくてはならない、というわけではありませんが、スムーズに読者を引き込み、ストレスなく結末まで読んでもらいやすい構成になっています。

  1. むかしむかし(舞台説明)
  2. 毎日(主人公の日常)
  3. ある日(事件や問題が起こる)
  4. そうして(日常からの旅立ち)
  5. そうして(仲間や解決方法を得て)
  6. そしてついに(事件や問題の解決)
  7. 以来ずっと(エンディングやエピローグ)

童話『桃太郎』を例にするとわかりやすいのではないでしょうか。

  1. むかしむかし(おばあさんが川で拾った桃から生まれる)
  2. 毎日(おじいさんおばあさんの元ですくすく育つ)
  3. ある日(鬼が島の悪い鬼の噂を聞く)
  4. そうして(きびだんごを持って出かける)
  5. そうして(犬・猿・キジを仲間にする)
  6. そしてついに(仲間と力を合わせて鬼を懲らしめる)
  7. 以来ずっと(鬼が島から財宝を持ち帰り、おじいさんおばあさんと幸せに暮らす)

この構成を大きな柱として、次のステップでプロットを立てます。

プロットの書き方

すでに書きたいストーリーがある場合も、初めに「プロット」を制作するのがオススメです。
プロットとは「話の流れがわかる、小説の設計書」です。
書きたい話を俯瞰的に眺めたり、迷いが出た時にどんな話が書きたかったのか再認識することができます。
小説を書く上で道しるべになるようなものです。

プロット作成に必要な作業

  1. 設定をまとめる
    …主人公や舞台設定など。異世界などが舞台であれば細かくまとめておきます)
  2. 話の流れをまとめる
    …起承転結や前の項の「ストーリーの構成」を参考にしてください)

プロット作成の注意点としては、「キャラクターの気持ちの変化」の検討や記載もあわせて行ってください。
キャラクターの気持ちの変化は、読者の感情移入や感動にも繋がる重要な項目です。
キャラクターがどう思ったのか、行動の理由などもしっかり考えておきましょう。

文章表現:人称

小説を誰の視点で語るかによって、主に地の文(台詞以外の文章)の書き方が変わってきます。
一人称、三人称で語る手法は小説の中でよく読まれている書き方です。
これは、主語が誰か、というところに注目すればすぐにわかると思います。
「私(一人称)」か「彼(三人称)」か読み取ることができればすぐにわかりますね。
つまり人称とは、誰が語っているかということです。
ちなみに、一人称は読者が主人公の視点で読むため感情移入しやすいです。じっくりと話の内容に入っていくことができます。反対に、オリジナルの世界観や複雑な設定を読者に理解してもらいたいときは三人称の方が伝わりやすいです。
もちろん厳密なルールはありませんので、色々変えてみても良いかと思います。

文章表現:視点

小説を書く上でもう一点重要な要素として、『視点』というものがあります。
視点を意識すると、内容がぐっと読者に伝わりやすくなります。
逆に言うと、この視点がうまく整理されていないと読者にが混乱して感情移入しづらくなる可能性があります。
一生懸命書いたけど、いまいちブックマークやいいねがつかないな、と言う時は、一度見直してみてください。ここを整理できるようになると、とても伝わりやすい小説になります。

下記3種類がよく使われます。

  1. 語り手視点
  2. 創造主の視点
  3. 読者の視点

語り手視点とは

これは、書き手の視点です。
一人称とセットになるととても分かりやすいです。

語り手視点+一人称

例:私は朝から憂鬱だった。今日は大きなプレゼンがあるからだ。

「私(一人称)」のすぐそばに、視点(カメラのようなもの)があり、感情や様子をつぶさに伝えることができます。画面イメージとしては、自分視点のFPSゲームなどを思い浮かべてください。
ちなみに三人称でも違和感なく使えます。

語り手視点+三人称

例:佐藤は朝から憂鬱だった。今日は大きなプレゼンがあるからだ。

この佐藤は、小説の中での主人公ですね。
「三人称」と「語り手視点」をセットで使う場合、「語り手視点」をあちこち移動させると伝わりづらくなります。つまり、他に山田や黒田などのキャラクターがいた場合、(台詞以外の)地の分で他の人の心情を語りだすと誰の視点でストーリーを伝えようとしているのかわからなくなります。

読者の視点+三人称(佐藤が主人公の場合)

例:×山田は朝から憂鬱だった。今日は大きなプレゼンがあるからだ。
例:〇山田は朝から憂鬱そうに見えた。今日は大きなプレゼンがあるからだ。

上の場合、佐藤から見て山田の心の中はわからないはずなのに、「憂鬱だ」と言っています
下の場合は主人公(佐藤から見てどう見えるか)の視点で語っています。

創造主の視点とは

創造主(=つまり神)は全員の心情を理解しています。例えば、漫画でよく見られる『モノローグ』もその表現の一つです。
それぞれのキャラクターの心の中の動きを描写します。
漫画の場合、誰のモノローグかは同じコマに書かれているなどでパッと見て理解しやすいですね。
ただし、小説で表現すると色んなキャラクターの心情が入り乱れるので、伝えるのが難しいかもしれません。
この場合は、例えば章などを分けて、それぞれのキャラクターが主人公としてふるまえるようにお膳立てすると理解しやすくなります。

読者の視点

誰の心情もわかりません。
これはテレビドラマや映画を見ている感覚に近くなります。
心情はわからないけれど、表情やキャラクターの演技で感情を伝えることができます。
最も描写や構成力が問われる視点かもしれません。

文章表現:地の文

小説を書こうとする時に「セリフ」と共に描かれるのが「地の文」です。台詞以外の文章を地の文と言います。

目の前に昔の山々の姿が現れました。呼べば答えるようでした。旧道をとることにしました。その道はもう踏む人がなく、道の姿は消え失せて、ただの林、ただの山坂になっていました。その道を行くと、桜の森の下を通ることになるのでした。
「背負っておくれ。こんな道のない山坂は私は歩くことができないよ」
「ああ、いいとも」
男は軽々と女を背負いました。
男は始めて女を得た日のことを思いだしました。その日も彼は女を背負って峠のあちら側の山径を登ったのでした。その日も幸せで一ぱいでしたが、今日の幸せはさらに豊かなものでした。
『桜の森の満開の下』坂口安吾

実は地の文にも語り手がいます。
上記出てきた『視点』を思い出してください。一人称か、三人称か、神の視点かで視点(語り手)が変わってきます。
例文は登場人物の一人、男の三人称ですね。

地の文に何を書けばいい?

台詞は書けるけど地の文は苦手、と言う方も多いのではないでしょうか。あるいは三人称の地の文が書けなくて悩んでいるという人もいるかもしれません。
地の文とは一言で言ってしまうと『説明』です。

場所
シチュエーション、舞台
季節や気候、時刻などの時間
人物描写 など

いわゆる目に見えているもの=客観的にわかるものを説明します。

例1)
山田は朝六時に家を出た。去年から温めていたプレゼン資料がカバンに詰まっている。初舞台の緊張と興奮で二月だというのに寒さは感じなかった。山田は駅のホームに付くと温かい缶コーヒーを自販機で買う。電車が来るまでにはまだ時間があった。待合室のベンチに腰を下ろすと、学生時代の思い出が山田の脳裏に蘇ってきた。

例2)
目を開けるとカーテンの隙間から明るい日差しが漏れている。「ヤバい!」私は叫んでベッドから飛び起きた。昨日クラスメートのリサと夜遅くまで電話していてすっかり寝過ごした。スマホを見るともう8時。どうしてママは起こしてくれなかったんだろう。その時私は、家の中がしんと静まり返っていることに気が付いた。

例1は山田の三人称視点、例2は一人称視点の地の文です。主に登場人物の置かれた状況(時間や場所、社会的地位など)を説明しています。
説明、と言われるときっと真面目な人は全部克明に説明しなきゃいけない、と思うかもしれません。
例1の山田の持っている鞄のメーカーやくたびれ具合や電車の時刻表まで書き込む必要はありません。必要なものだけ、ピックアップして書けばいいのです。

地の文を書く時のポイント

では良い地の文とはどんなものでしょうか。
最初に書いたように、地の文はナビゲーションですね。ナビゲーションとは情報です。
地図なら、建物の名前や、距離、縮尺が記載されていないと役に立ちません。
重要なのは読者が小説を読み進めるための情報です。ただし説明『だけ』を延々と聞かされるのは飽きてしまいます。情報として読んでもらえるように書くのが大切です。
理想は地の文が自然に頭に入ってくることですが、初めて小説を書く時はなかなか難しいと思います。
ポイントをいくつかまとめますので参考にしてみください。

光景と心情

行動や光景と合わせて心情を表現します。「世界が輝いて」見えたりする時は、心がきっとうきうきしているのでしょう。もしかすると、道端に咲いている花に目がいくかもしれません。逆に友達同士の楽しい会話が「雑音のように」聞こえるのはショックなことがあったからかもしれません。ニュースでもネガティブな情報ばかり見てしまうかも。
メインの視点のキャラクターになりきって、世界がどう見えるか説明してみましょう。
自然と何を説明しなければならないのか見えてくるはずです。
また、キャラクターの台詞が説明的になりすぎる場合は、地の文にその説明を託してみるのも一つの手です。

演出と誘導

小説を読んでいる人に、何を伝えたいか考えてみましょう。
ある女性がとても美しい、ということを描写したい時は顔かたちやスタイルを細かに書くのも表現の一つですが、演出として書くのなら、「彼女を見た時、みんなは喋る事さえ忘れてしまった」のように周囲の反応を書くのもよいでしょう。
また、読者にどこに注目してもらいたいかは地の文で道しるべをつけましょう。調査したりしたことや知っていることをつい、書きたくなってしまいますが小説全体から見て不要であれば思い切ってカットしてみることも必要です。どこに読者を誘導したいのか、つまり小説の見せ場や舞台を地の文で作ることができます。

地の文のバランス

地の文を長く書くと退屈に見えたりするのでは、と心配になることもありますよね。
適度に句読点を入れて、テンポよく読み進められるように工夫してみましょう。一文に二つ以上の要素を盛り込むと読者は理解するのが大変です。
メリハリのある地の文は台詞がなくても適度な緊張感をもたらします。

奥に近づくに従って、玉を砕くような鋭い音は、洞窟の周囲にこだまして、実之助の聴覚を、猛然と襲ってくるのであった。彼は、この音をたよりに這いながら近づいていった。この槌の音の主こそ、敵了海に相違あるまいと思った。ひそかに一刀の鯉口を湿しながら、息を潜めて寄り添うた。その時、ふと彼は槌の音の間々に囁くがごとく、うめくがごとく、了海が経文を誦する声をきいたのである。
そのしわがれた悲壮な声が、水を浴びせるように実之助に徹してきた。深夜、人去り、草木眠っている中に、ただ暗中に端座して鉄槌を振っている了海の姿が、墨のごとき闇にあってなお、実之助の心眼に、ありありとして映ってきた。それは、もはや人間の心ではなかった。喜怒哀楽の情の上にあって、ただ鉄槌を振っている勇猛精進の菩薩心であった。実之助は、握りしめた太刀の柄が、いつの間にか緩んでいるのを覚えた。彼はふと、われに返った。すでに仏心を得て、衆生のために、砕身の苦を嘗めている高徳の聖に対し、深夜の闇に乗じて、ひはぎのごとく、獣のごとく、瞋恚の剣を抜きそばめている自分を顧ると、彼は強い戦慄が身体を伝うて流れるのを感じた。
『恩讐の彼方に』菊池寛

地の文を適切に書けるようになると、自分の小説の伝えたいことが読者に理解しやすくなります。

地の文を書くこと=俯瞰的に自分の小説を見てみることで、意外と自分の書きたいことに気づいたりすることもあります。

今まで苦手だな、と思っていた方もぜひ、挑戦してみてください。

今回引用の文章は『青空文庫』さんより。

文章表現:セリフ

セリフは「台詞」「科白」とも書き、小説をはじめ、創作物の中のキャラクターが話す言葉です。一般的には小説などの文章中ではカギカッコ、漫画では吹き出しで表現されます。※例外もあります。
ちなみに「科白」の方はキャラクターの仕草などが含まれることもあります。

セリフの役割と基本

ではセリフの役割とは何でしょうか。セリフはキャラクターが話す言葉が、登場人物である以上、小説のストーリーの上に乗っています。
つまり、セリフも小説の一部としての重要な役割があるのです。
フライターク著『劇作法』の中にはセリフの役割を以下の3つとしています。

  • 事実を表すもの
  • キャラクターの心理や感情を表す
  • ストーリーを進める

『シナリオの書き方』柏田 道夫著より

実はそれほど目新しいものではないと思われるかもしれません。それほど、良いセリフはすんなりと読者の中に入ってくるものなのです。

では次に実際の書き方を紹介していきます。

セリフをうまく書くためには

ではセリフをうまく書くためにも、一度失敗の例を挙げて見ましょう。

よくある失敗や悩みの例の代表として3つを取り上げます。

  1. 説明的になりすぎ、長くなる
  2. 〇〇が「~~」と言った、とつい書いてしまう
  3. 薄っぺらくリアリティがない

1.説明的になりすぎ、長くなる

人物に状況の説明をさせようとしてセリフが長くなることは良くあります。

状況の説明をする時、セリフだけでなく地の文も活用しましょう。

【例】

▼修正前
「ああ……こんな急な坂道を今から上るなんてげんなりする」

▼修正後
「ああ……げんなりする」
彼は急な坂道を見上げて呟いた。

地の文にも状況を説明する役割があります。うまく分割すれば間延びするのを防ぐことができます。また地の文に組み込むのも一つの手法です。上の例で書くと下のようになります。

ああ、げんなりする、と彼は急な坂道を見上げて呟いた。

〇〇が「~~」と言った、とつい書いてしまう

小説はドラマや漫画と違い、誰がどのセリフを話しているか明確にはわかりません。読者のためにもつい書いてしまう、という人も多いのではないでしょうか。

その時々の文脈で、わざわざ名前を書かなくても理解してもらえるのが理想です。そんな時は行動と一緒に地の文で展開してみましょう。

【例】

▼修正前
「あっちへ行こうよ」
彼女は言った。そして僕の手を引っ張った。
「待ってよ、まだここにいたいんだ」
僕はそう言って不機嫌になる。

▼修正後
「あっちへ行こうよ」
彼女は僕の手を引っ張った。
「待ってよ、まだここにいたいんだ」
僕は不機嫌になる。

「言う(言った)」という言葉を取るだけで文章がスリムになります。そして、動作と一緒にまとめることで、何となく躍動感が出たのではないでしょうか。

薄っぺらくリアリティがない

セリフは地の文と違い詳細に語れば語るほど白々しく感じてしまうことがあります。

特にクライマックスのシーンで、激情にかられているキャラクターが自分の心情を淡々と語り出したらちょっと怖いですよね。

激怒したり、深い悲しみや、ひどいショックに襲われた人間は意外に声が出せなかったりします。

そういう時は三点リーダー「……」や感嘆符「!!」などで表現してもいいでしょう。合わせて地の文でキャラクターの表情や息遣い、歩き方や手振りなどで感情の大きさを表現するとメリハリがつきます。

また、リアリティがない理由がもう一つあるなら、調査不足の可能性があります。キャラクターとセリフがちぐはぐな感じがする場合、それが原因かもしれません。

そのキャラクターがどんな人生を歩いてきたのか調べてみるとたくさんセリフのヒントが見つかります。例えば、キャラクターの生まれ育った地域やや通っていた学校や会社・職業によっても全く違う人生になります。一人っ子かもしれないし、大家族かもしれない。お金持ちなのか、あるいは明日食べられるかどうかわからない、という状況なのもかもしれません。

つまり、生き方が変わるとセリフ(話す内容)も変わり、話し方も変わってきます。

小ネタとしては、業界用語や専門用語などをセリフに盛り込むのもリアリティの裏付けになります。

また方言も取り入れてみると面白いかもしれません。土地にまつわる話を方言で説明するととてもリアリティが増します。
これらを改善することで「良いセリフ」に近づくヒントになるかもしれません。

同人小説(二次創作のヒント)

ここまでプロットや文章表現について解説しました。
ここからは実際に二次創作として小説を書くヒントを紹介します。

作品創作のためのアイデア探しのポイント

二次創作のヒントは基本的に原作の中にあるため、よく読み込み深堀りしましょう。二次創作とは、ファンによる原作の切り口(視点)として考えることもできます。

設定、世界観

原作の舞台を調べてみましょう。例えば中世ヨーロッパなど時代背景などがわかると、現実の資料を探してより深堀することができます。

パロディ

原作の世界観や設定などに、他の作品の世界観を取り込むこともパロディの一つと言えます。ただし、他の作品と言ってもあまり知られていない作品では読者に伝わらないこともあります。
例えば、国内外問わず童話や昔話などはよく知られていますし、古典なども奥行きのある世界観です。

キャラクター

もっとも取り組みやすいのは「キャラクター」ではないでしょうか。
原作のキャラクターをもう一度見直してみましょう。漫画本編だけでなく、キャラクターブックなどキャラクターの設定を詳細に記載した資料が出版されている場合もあります。
キャラクターの深堀については下記で詳しく解説しています。

▼深堀に関するツールも紹介
同人小説(二次創作)の書き方:ストーリーのアイデア探し

二次創作の小説を書いてみよう

ここからは、簡単に二次創作で小説を書く方法を解説します。

登場人物を決めよう

原作から二次創作してみたいキャラクターをピックアップしましょう。
オススメは2~3人です。
コンパクトな話にまとめたいときは多すぎるとまとまりにくく、また一人だと会話ができないため行き詰まりやすいです。
もちろん、登場人物が一人で心情を語るようなストーリーの場合はもちろん一人でもOKです。

誰の視点で語る?

登場人物が複数いる場合は、誰の視点で語るか決めておくと読者がスムーズに読み進められます。
また書き手も混乱せず書くことができます。
オススメは主人公視点です。主人公の目を通して、小説世界を見ることができると読者も感情移入がしやすくなります。

人称はどうする?

「文章表現:視点」で紹介したような一人称、三人称などで考えてみましょう。
一人称なら主人公が語るスタイル、三人称は客観的にストーリーを進めていきます。
三人称は登場人物の他に「カメラマン」がいて時にはズームで登場人物に近づいたり、ドローンのように上空から俯瞰的に眺めたりすることができる、という風に考えてください。
どちらでも自分が書きやすい方で問題ありませんが、最初から最後まで同じ人称で統一してください。「カメラマン」になったり突然自分語りをし始めると読者も混乱してしまいます。

どんな話にする?

シリアスなのか、コメディなのか、恋愛モノなのか、自分が書きたい話のイメージを固めておきましょう。
オチ(結末)や書きたいシーンから膨らませてもOKです。
イメージがうまくまとまらない時は、書きたいシーンを書いてみましょう。
書いているうちに案外ストーリーを思いついたり、書いた小説を眺めていると気づきが会ったりします。
また、場所や時間、季節などの設定も合わせて考えておくと、小説をイメージ豊かに表現できます。

文字数は何文字くらい書いたらいい?

基本的に何文字でも構いません。
Twitterの投稿であれば140字/投稿なので、5回投稿すると700字ということになります。1シーンくらいなら書けてしまうかもしれません。
初めて書くときは1,000~2,000字くらいを目標に、1シーンを書いてみるというのもオススメです。
慣れてくると、1シーンを書く時間もわかるようになります。
またストーリーはシーンの積み重ねですから、毎日書き続けているうちに長編がいつの間にか出来上がっているかもしれません。

長い話を書いてみたい!

長い話を書く場合はプロットを立ててみることをオススメします。
プロットとはシーンごとに内容をまとめた話の筋書のようなものです。
登場人物や出来事、そして登場人物の感情の動きを俯瞰的に眺めることができ、書きたい話のイメージを固めるのにぴったりです。
長い時間が書いていると、書き手も「これって、こういうことだったかな?」など話の筋を案外見失ってしまうものです。
話を整理したり、次に書きたい話のメモとしても活用できます。
「プロットの書き方」で紹介しています。

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